芸能の世界について 出産して間もなく、子供オーディションの広告を目にし、興味本位で書類を提出しました。
例えば、自分の子供がオムツモデルとして芸能活動を始めたら…考えるだけでも、親として何だか嬉しい気持ちにはなったものの、芸能の世界、そんな簡単なものではなく、きっと受かるはずもないと思い、書類を提出したことさえ忘れかけていた数週間が過ぎた頃、手元に届いた合否の結果は、一次審査通過の合格通知でした。
あの時は、ただただ驚いたのを今でも覚えています。
二次審査、受けようか迷ったのですが、主人含め、周囲の猛反対をうけ断念せざるを得ませんでした。
あれから幾度となく、二次審査のお誘いをいただくのですが、周囲の芸能活動への反対する姿勢は強く、御断りを続けている状況です。
私の中で、子役として芸能活動をさせるのではなく、赤ちゃんモデルだけに留めてお仕事させるのはどうだろうと一次審査が受かった瞬間からぼんやりとではありますが、私なりに思い描いていたのですが、周囲の反対を機に、自身の考えがいかに浅はかで、それは子供のためではなく、子供を思う立場にはなれていなかったと痛感し、反省しました。
子供が有名になれたら、親として嬉しいかもしれない。
そんな淡い思いは確かに私の心にはありました。
しかし、赤ちゃんモデルといえども、レッスンに通い、芸能活動をする上で色々なことに取り組まなければなりません。
それが果たして、子供のためになるのであろうか?子供は、それを望んでいるのだろうか?私は、何一つ考えてあげられていませんでした。
テレビに出演するために、雑誌や広告、本に載るために、レッスンばかりの日々を送り、家で親子の時間を割くことが困難になってしまったら、子供の求めている母子の絆であったり、愛情であったり、信頼関係を構築することが難しくなってしまいます。
意思疎通ができる年齢であれば、芸能活動をやりたいのならば、やらせてあげられるし、やりたくないのなら、辞めることができます。
ただ、赤ちゃんには、まだYES or NOの判断ができません。
親のエゴを押し付けてしまっては、いけないと思うのです。
芸能の世界は、華やかですが、ブラックなイメージも尽きません。
芸能関係で勤めた経験のある親族から話を聞いて、ようやく目が覚めました。
芸能界は、良いこともたくさんあるかもしれないけれど、その逆も付き物です。
意思表示ができないうちは、わざわざその世界に足を踏み入れさせなくてもいいと私は、思いました。
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